SaaSは、野放しにすると手に負えなくなるペットと同じである。SaaSを放置すると、データ共有はインターネットに開放され、法規制に準拠できず、予算超過やコラボレーションの無秩序な拡大が起こり、組織全体にマイナスの影響が及ぶ。
本セッションでは、「SaaSの問題点は何か」、「SaaS使用の管理に役立つプロセスとポリシーとは」、「SaaSのガバナンスに役立つツールとは」について解説する。

SaaSとパブリック・クラウドのリスク／コントロール領域を専門とする。現在のリサーチ領域は、SaaSガバナンス、クラウド・プロバイダーの透明性、デジタル・ビジネスのリスクなどである。
これまでに、暗号化、メッセージング、ウィルス対策、安全なUNIXソフトウェアの製品管理に関するさまざまな役割に携わっている。コンサルタントとして、多国籍インターネット・サービス・プロバイダーと国防省のセキュリティ評価を実施したほか、UBSとCredit Suisse向けに情報セキュリティ・ポリシーの策定も行っている。共著者として『Computer Forensics: Incident Response Fundamentals』を上梓し、情報セキュリティ誌のコラムニストを10年間務めた経験もある。