8月7日(水)
15:45-16:45
取材記者が見た「標的型攻撃」の現実
〜「あの時」何があったのか 全てお話しします〜

GU4

朝日新聞社
編集委員(専門記者)
須藤 龍也 氏

概 要:

「始まりは1通のメールだった…」
特定の企業や組織を狙い撃ちにした「標的型攻撃」でよく聞くフレーズです。果たして、攻撃の「手口」はそればかりなのでしょうか?
インターネットを「監視」していれば、サイバー攻撃を防ぐことができるのでしょうか?
その答えは、私たちの想像を超えた「サイバー攻撃者」の姿を知ることにあるかも知れません。
本講演では、弊社の取材で詳細が明らかになったセキュリティインシデントから、攻撃者の「実像」に迫ります。昨年のサミットに引き続き「取材記者が見た」ことをありのまま、お話しします。

スピーカープロフィール:

朝日新聞編集委員(サイバーセキュリティ担当専門記者)で主にネット犯罪、サイバー攻撃、不正アクセス事件などを取材。
1994年に朝日新聞社に技術職で入社。新聞制作、選挙システムの開発や運用に従事した後、99年に記者職に転向。東京本社社会部、特別報道部などを経て2016年から現職。日本国内のインターネットに接続されていた機器の情報をプログラムで収集し、ウェブカメラや複合機、スマートハウス制御機器(HEMS)が誰でも中身が見られる状態で大量に設置されていた実態を調査報道(2014年)したほか、コインチェック事件(2018年)では盗まれた仮想通貨の行方をブロックチェーンで追跡、入手した内部文書から攻撃の一部始終や犯行の一端を明らかにした。