10月31日
14:15-15:00
ブロックチェーン:発展途上のテクノロジを理解する
ガートナー リサーチ
バイス プレジデント 兼 ガートナー フェロー
デイビッド・ファーロンガー
概 要:

ブロックチェーンの過剰な宣伝が続いている。CIOの課題は、ブロックチェーン・ソリューションを構成する多数のコンポーネント・テクノロジの理解と活用、そしてそれらのテクノロジの既存スタックへの統合である。ガートナーの「ブロックチェーンのハイプ・サイクル」は、ブロックチェーン・テクノロジの成熟度と、テクノロジの発展に伴う機会とリスクを明らかにしている。本セッションでは、CIOが発展途上のブロックチェーン・テクノロジの複雑さに対処し、供給元の大半を占めるスタートアップ企業の競争環境への理解を深めるにはどうすればよいかを解説する。

スピーカープロフィール:

バイス プレジデント 兼 ガートナー フェローとして、主にCEO、上級ビジネス・リーダー、CIOを担当している。自身のリサーチでは、ビジネス/テクノロジ・トレンド、そのビジネス戦略とITへの影響に重点を置いている。これにはガートナーの年次CEO/CIOサーベイのほか、金融サービス業界の展望とFintechエコシステムの発展、デジタル戦略、モノのインターネット、発展途上のビジネス・トレンド/イノベーション戦略、ブロックチェーンも含まれる。

スピーチ技術に秀でており、基調講演のスピーカーやワークショップのリーダーを担当することが多く、幅広い国際経験も持つ。

ガートナー入社前には、Williams and Glyn's、Baring Brothers、Commerzbankにて銀行/投資サービス業界の多数のビジネス領域で実績を積んだほか、国際的な化学製品会社であったEngelhardに在籍したこともある。また起業家として、北米におけるソフトウェア/メディア・ビジネスの設立から上場/売却まで支援した経験も持つ。

金融サービス業界での実務経験は36年を超え、ガートナー入社前は業界コンサルタントとして活動していた。また、ドットコム企業を3年間共同経営し、株式の直接公開 (DPO) を経て売却した。その間、当時としては珍しい完全一体型の金融ポータルと全国テレビ配信プログラムの設計と導入に携わったほか、経営戦略や計画の策定、M&A活動、市場分析、商品開発、プロジェクト管理に従事した。それ以前の17年間は、各投資/国際銀行でさまざまな職務に就き、自己勘定取引とリスク管理、機関投資家向け販売/トレーディング、データ・モデリング、金融工学、定量分析では管理職を歴任し、システムの設計と選定にも携わる。また、米国の多国籍化学/貴金属企業で欧州の財務副担当を務め、会社の財務システムの早期導入と展開に参画した。

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